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過去は未来で上書きできる。-どんなことがあっても、その先に感動があればそれでいい。

あのとき、こっちを選んで良かったー!って思える。

この感情は日常生活ではそうそう感じることはない。
むしろ逆の、あっちを選んどけば良かったーって思うことの方がしばしばあるのではなかろうか、

でもヒッチハイクをしていると、この「あのときこっちを選んでよかったー」を感じることが多い。

ヒッチハイクでは、運転手さんの都合に合わせて、当初の想定(最短ルート)とは違うところに行くことがよくある。

乗せてもらえるだけで嬉しいから、最短ルートから外れても、目的地に近づけたら乗せてもらったりする。

そうして、当初の行く予定のなかったところで降ろしてもらった後に、素敵な出会いがあって、「あの人にここまで乗せてもらわんかったらこの人と会うことはなかったんや」って思って、かなり感動する。
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変わって、東日本大震災の話をする。

2011.3.11 東日本大震災があった。
僕は2012.8月に初めて岩手県陸前高田市を訪れ、それから約30回ほど東北に通った。
何度も陸前高田に通っていると、自然と仲良くなる人たちができる。
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そんな人たちと話しをする中で、こんな言葉を耳にするようになった。
「震災は恨めしいものだけど、あれがなかったら君たちと出会えていなかったって思うと、震災がなければよかったのにとは思えない。

わかりやすいように要約して書いたが、このようなことを言われる方は決して少なくない。
その中には津波で親族を亡くされた方もいる。
震災が起きた直後は、もし震災がなければどれだけよかったことかとたくさん考えただろう。

そんな過去を、未来は塗り替えた。
震災が、ただの恨めしい出来事としての意味合いだけではなく、いま親しく付き合っている人たちと出会うきっかけになった。

こうして、震災ほどの過去も未来で上書きできる。

自分で何かを選ぶ場合も、自分にはどうしようもなくただ影響を受けるときも、
どうなろうともその先で感動することができれば、過去を恨み続けたりしなくてよくなる。