「これさえあれば生きていける」というものが現れたとき。
僕は大学に入ってから数年、腐っていた。
そこでも人生を投げずに生きてこれたのは、Goosehouseのおかげだ。
彼らは月に1度ネットで生放送をし、月に1度東京の小さいライブハウスでライブをする。
それだけが楽しみでも良いと思えた。
もし、人生のすべてがダメになっても、いやいやバイトをして、Gooseのライブに行くお金を貯め、このユニットライブに来られたらそれでいい。
そういう風に考えた。
僕はなんとかボラバスという居場所を見つけ、全てを投げることはなかったが、
もしボラバスがなければ僕の人生、Goose以外のことは捨てていたかもしれない。
でも
僕でいうGoosehouseのユニットライブ。
そこで心震わされた。
「これさえあれば生きていける」と思った。
そこで、一気にそこにのめり込んでもよかった。
僕はついさっきまで、ユニットライブでの感動を忘れていたし、現に最近はユニットライブに行っていない。
自分が感動するものを、忘れていた。